春菊で草団子を作ってみた
今年もたくさん収穫した春菊。
鍋の具材や、からし和えにして食べてきたが、もうそろそろ苦みが増してきたので、収穫時期も終わりかな。
だからといってすぐに抜き取ってしまうのももったいないような気がする。
からし和えでもまだ食べれないことはないが、少々食べ飽きたので、別の利用方法はないものか?
そこで思いついたのが、よもぎ団子ならぬ春菊団子だ。
インターネット検索してみると、やっぱりやってる人がいるんだね。
春菊の葉の形はよもぎに似ているし、香りもよもぎに似ているなと感じていたんだ。
さっそくやってみよう!!
↑ 毎年簡単に発芽し、雑草のように生えてくる春菊 2020.3
刈り取った春菊は、沸騰した鍋に、茎の方から立てるようにして入れ、葉の部分は最後に沈めて、さっと茹でるだけでいい。
よもぎの場合は、あくを抜いたりする作業が大変そうだが、春菊はほぼアクがないのでよもぎより調理が楽だね。
茹でた春菊は、すぐに水つけて冷やす。
(水がぬるくなったら入れ替えて、春菊が冷たくなるまで)
冷やし終わったら、硬めにしぼる。
葉の部分のみ団子に使用するので、茎の部分は切り取るが、少しぐらい茎の部分があってもかまわない。
葉の部分を、細かくみじん切りにした後、すり鉢ですりつぶしていく。
たま吉は最初、すり鉢を持ってなかったので、麺棒でたたいて何とかペースト状にしようとしたが、なかなか大変だったので、すり鉢はやはり購入することにした。
当たり前だが、やっぱりすり鉢があると便利である。
このすりつぶすという作業、なんだか奥深い、原始人に戻ったような、漢方薬の職人になったような気分になるのだ。
すりつぶしていると、よもぎ団子の甘い香りもしてきた。
春菊団子いけんじゃね?
基本だんごを作るにはだんご粉というものがあり、これに砂糖と水を混ぜて、こねたものを、蒸すことで団子ができる。
最初、春菊団子に挑戦したとき、団子を触った手やヘラに餅がこびりついて大変だったので、今回はポリ袋を利用して、絞り出して団子を成型することにしたよ。
したがって、ここからは春菊草団子作り2回目の挑戦について書きます。
春菊団子の作り方
分量
だんご粉 100グラム
砂糖 大さじ2杯
水 90グラム
春菊 50グラム(絞った後)
粒あん 適量
たま吉は今回、実験を兼ねて春菊の量を、上記よりかなり多めの90グラムにしてやってみました。
初めて作った時、50グラムで作ってみたところ、まだ春菊の量を増やせそうな気がしたのと、今度はすり鉢を買ったので、もっとペースト状にできると思ったからです。
おそらく限界に近い分量でしょう。
初めて作る場合は50グラムぐらいにしたほうがいいと思います。
水の量は、春菊の絞りが弱い場合は少し少なめにしましょう。
手順
ポリ袋に水以外の材料を全部入れて混ぜ合わせる。
春菊は餅状にしてから最後に混ぜてもいいが、均等に混ぜるのが難しいと思われたので、最初から混ぜることにした。
混ぜ合わせたら、袋の上から手でこねながら少しずつ水を入れていく。
(柔らかくなり過ぎると思ったら水を入れるのを止めよう。)
この状態で、すでに餅状になっており食べれそうだが、ここから電子レンジで加熱していく。
↑ 水を混ぜた後の状態
袋のまま600Wで1分程加熱し、取り出して袋の上からこねる。
こねたらまた600Wで40秒ほど加熱して、取り出して袋の上からこねる。
おそらくこの時、手で触れないくらい熱くなるので、少し冷ますか、手袋をしてこねるかして、水分が抜けて適度な硬さになるまで上記の作業を繰り返す。
袋の上からだと、もんでいるだけなので、この作業にどういう意味があるのかいまいちわかりませんが、、、。
1回目にやったときは陶器のボールで加熱したので、ヘラでこねることができたが、相当な粘りなので、力が必要だった。
一般的に餅は杵で突くことによって、米の成分が細かく潰れコシができるらしいが、もんだりこねたりしただけでも、コシが生まれるのだろうか?
そもそも草餅にどこまでコシが必要かなのかもよくわからん。
とりあえず、いい感じの硬さになってきたので、ここから団子を作っていくことにしよう。
まず、皿にさらに片栗粉を広げて、餅がくっつかないようにしておく。
ポリ袋の中の餅を片方の隅に集めて、ポリ袋の先端をハサミでカット。
ホイップクリームの要領で、餅を押し出して5等分する。
餅の上に粒あんを乗せていくが、今回はミックスナッツをすりつぶして先にトッピングしておいた。
まだ餅が暖かく柔らかいので、少し冷ましておくことにする。
数10分後、
ここから餡を包んでいく作業になるが、この作業をもたもた行うと、手に餅がべったりくっついてしまうので気を付けよう。
まず手に水をつけて、手を冷やす。
餅は一気にグイっとつかんで、手早く餡を包み丸める。
そしてまた手を洗って、次の餅を丸める。
というような感じだ。
最後にきな粉を振りかけて出来上がり。
和菓子職人のようにきれいな形にはならないが仕方がない。
それに今回は、春菊を多めに入れたので少し餡を包みにくかったが、問題なくできた。
このまま少し時間を置くと、程よい硬さになって、表面がさらっとして食感がよくなるよ。
作った感想
1回目もおいしくできたが、2回目は春菊の量を増やしたので、より緑色になっておいしそう見える。
食べてみると、一回目同様に、売っているよもぎ団子と変わらないぐらいのレベルで、春菊とよもぎと違いは全く分からないといっていい。
餅の食感は1回目に作ったときのほうが上だったように感じる。
2回目は、春菊の量が多いこともあるが、ヘラでこねる作業がなかったので、餅の粘りが少し足らないような感じがするのだ。
ひょっとしてこねる作業の意味はここにあったのかもしれない。
つまりヘラでこねることで、餅に粘りがでるのではなかろうか?
これを反省して次回からは、こねる作業は陶器製のボールで行い、加熱する作業はボールにラップして電子レンジで、最後に5等分に成型するときだけポリ袋に入れて押し出す方法でやってみよう。
最後に
ペースト状にした春菊は冷凍保存で1年ぐらい持つらしいので、小分けしてストックすることにしたよ。