レモン栽培④ 肥料をやっているのにレモンの葉が黄色くなった原因。
2019.9月下旬
冬でもないのに、レモンの葉が黄色くなっていく。
今年は実が一個もできなかったので、レモンの木のパワーを蓄えることだけを目標にして、葉が黄色くならないように肥料は欠かさず与えているのに一体何故?
しかも、一度黄色くなった葉は、もう緑色にはならないらしい。
2020.2月初旬
葉が黄色くなる原因は土の中にある?
葉が黄色くなる原因は土の中にあるに違いないと思い、レモンの木の周りを優しく掘ってみた。
しかしなかなか根が現れない。
いったい根はどこにいってしまったのだろう?
もう一つ気になることもある。
それはレモンから1メートル離れた場所にブドウの木があるのだけれど、今年このブドウは大量収穫であった。
ひょっとしてこのブドウの木がレモンの木の成長に影響しているのでは?
そこで思い切ってレモンとブドウの木の間を分断するように深く筋掘りしてみることにした。
20センチ程の深さまで掘るとやっと根が現れた。
しかしほとんどがブドウの根のようだ。
ブドウの根はレモンの根と比べると少し紫色なので判別できる。
レモンの木にせっせと施した液体肥料は、どうやらブドウに全部吸い取られ肥料不足になり葉が黄色くなってしまったようである。
↑ 2020.2.8
それにしても浅いところに根がないのは、土が乾き過ぎているからであろうか。
レモンの木を植えた場所は縁側で雨が当たりにくいうえに、水たまりができないよう暗渠排水を施工し水はけを良くしていたので表層はすぐに乾いてしまい根は水を求めて地中深く伸びていったと考えられる。
葉の黄変が止まらないので有機肥料を表層に与えていたのだが、根には届いていなかったのだろう。
黄変対策1 ブドウ木の根をどうする?
とりあえず、レモンとブドウの境界を深く筋掘りしたことによって、ブドウの根はほとんど切断した。
ところがレモンの根が張っている深さよりもさらに深く(50センチ程)掘ると、太さ3センチ程の太いブドウの根が現れた。
この根はレモンの木の真下を水平に通過しているので、ここで切断するとここから細い根がたくさん生えて、レモンの周りにまた張り巡らされる恐れがあるので、この根だけは残しておくことにした。
深く筋掘りした溝には仕切り板を埋めてもいいが、とりあえず今年はやめて、様子をみることにしよう。
おそらく来年も同じように深く筋掘りする必要はあるが、寒肥を仕込むついでにやればいいだけである。
それにしてもブドウの成長の早さには驚きである。
黄変対策2 水はけが良すぎる問題はどうする?
水はけが良すぎる問題については、深く筋掘りしていた時に現れた粘土質の土と、牛糞堆肥・骨粉を混ぜ深く耕し、土の保水性、保肥性を増すとともに、深く張った根にも有機肥料が届くようにした。
また表層にはバーミキュライトをまいて、表層の保水性を増すことで、表層にも根を張らすよう試みた。