レモン栽培① 鉢植えから地植えに
レモンの木は一本あると重宝する。
ジャムを作ったりするときにちょこっと汁を入れたり、レモンティーや、サラダ、魚料理にそのまま使ったり、塩レモンを作って調味に使ったりと用途が多い。
しかしそんなに大量には使わないので、小さな木でいいのだ。
鉢植え栽培の失敗
そんな目的で栽培し始めたレモン。
一度目は鉢植え(赤玉7腐葉土3)で、冬場はビニール袋を巻いてなんとか持ちこたえたが、夏場に蒸れて葉が落ち枯れてしまった。
二度目は、耐寒性が少しあるリスボンの苗木が激安の500円ぐらいで売っていたのがきっかけで、再挑戦した。今度は永田農法(鹿沼土、ケイ酸カルシウム、住友液肥2号)の鉢植えで、枯れはしなかったが、2年過ぎても実が着かなかった。
ここである疑問がわいてきた。
カタログ販売や店頭で、よくレモンが沢山実ってる鉢植えを目にするが、これはおそらくプロが温室などで完璧な管理のもとで育てているか、地植えで育てた木をポットに移植して売っているのではないか?鉢植えでも簡単に実がなると思い込まされているのでは?と、、、、
結局は、鉢植え栽培はあきらめ、地面に植え替ることにしたんだ。
地植え栽培も多難
小さく育てたかったのと、あまり寒いところに植えれないことを考慮し、場所は日当たりのよい南側の縁側スペースを選んだ。
縁側はジメジメすると嫌なので、砂とじゃりで水はけのよい有機物が少ない土質にしてあり、以前は多肉植物を植えていた場所である。
肥料は主に永田農法と同様に住友液肥2号とケイ酸カルシウムを使用し、表層にたまに発酵鶏糞もばらまいた。(永田農法の場合有機肥料は不要だが、今後はレモン栽培は有機栽培に切り替える予定)
鉢植から地植えに植え替えしてから、1年目は小さいのが2個実のり、2年目はやっと丸々したレモンが10個ほど実った。
地植えの方が鉢植より育つのは当たり前だが、このときあらためて鉢植え栽培との生育環境の差を感じた。
しかし、地植えにしてからも、レモン栽培の厳しさは続いたんだ。
1年目に2個収穫したときは、実りだしたと思ったら、果実に大量のエネルギーを消費するためか、ほとんどの葉が黄色く変色してしまった。
2年目はこれを学習し、実が成長する時期に多めに液体肥料を施し、黄変を抑えたが、今度は液肥のやり過ぎだろうか、カイガラムシが大量発生し、またカイガラムシのふんによって、葉に黒いものが生じるすす病を誘発した。
また葉の裏には、ハダニ(カイガラムシの幼虫かもしれないが、とりあえずハダニとする)が大量についている。
すす病は、水と手で一枚一枚葉を掃除すると、何とか黒い汚れは取れたが、ハダニはどうしようもない。
(後に、ハダニには牛乳スプレーが効くことが判明。乳脂肪分のコーティング効果が絶大だった。)
↑ 2019.3下旬 冬を越した古い葉
↑古い葉についたハダニ(カイガラムシの幼虫かもしれない)
そして現在
新葉に、早くもカイガラムシがついている、アゲハチョウも毎日のように卵を産みつけに来る。
それらをリビングの縁側から観察し、カイガラムシをつぶしたり、卵を落とすことが、最近の日課となってしまった。
↑ 2019.4月下旬
↑ハモグリバエの幼虫によるもの 2019.8月下旬
ハダニは伝染すると嫌なので、早春に生えた新しい葉がある程度大きくなった時点で、古い葉は全て落としてやったぞ。
↑2019.5月初旬 古い葉を全て落とした後
ハダニはこれですべて除去できた。
ハダニは乾燥すると付きやすいみたい。
おそらく半軒下で雨が当たりにくいのと、冬場にレモンが寒がるだろうと水やり控えめにしたことが原因と思われる。
すす病も水で洗い流せるので、来年の冬場は葉にこまめに水をかけてやれば防げるだろう。
ところで昔から輸入レモンには農薬がたくさんかかっているという認識があったが、これだけ害虫被害が多いと、その理由もうなずける。
だけど日本産であってもおそらく農薬なしでは農業としては成り立たないだろう。
たま吉は家庭菜園なので、農薬を使ってまで虫や病気を退治する気はないし、それでは家庭菜園の良さがなくなってしまうので、まめに観察し手作業で退治していくしかないだろう。
気になることは、今年は明らかに去年より蕾の数が少ない。
収穫はどうなることやら、、、。