ブルーベリー栽培① 土を酸性に保つために、硫黄華を使用した感想
ブルーベリーは3種類を植えているよ。
ハイブッシュとラビットアイと、もう一本が、桃色の実がなる不思議なブルーベリー。
↑ 開花前 2019.4月初旬 ラビットアイ、ハイブッシュ ↑右 桃色ブルーベリー(フロリダローズ)
今春はブルーベリーの花の密度が例年より密で、花も大きいように感じるな。
↑ 開花中 2019.4月中旬
たま吉の庭では、ブルーベリーだけは特別扱いで、ブルーベリー専用肥料を与えているけど、肥料の与え方については特に変えてないのに、今年は何故こんなに花が咲くのだろう?
思い当たることと言えば、2年ほど前から、数回、硫黄華というものを撒いたぐらいかな。
硫黄華を使用するようになったきっかけ
数年前に肥料代をケチって発酵鶏糞を追肥したことにあり、ブルーベリーの葉が黄色っぽくなったり、新芽の成長に勢いがなくなったことがあった。
ハイブッシュは鶏糞を追肥する以前から元気がなかったので、さらに追い打ちをかけるように葉が落ち、ほとんど再起不能の状態になったんだ。
あとで知ったのだが、鶏糞は、野菜を植える際にも石灰を巻かなくてもいいぐらい石灰分が多い、つまりアルカリ性なんだ。
酸性土壌が必要なブルーベリーなのにPhが上がってしまい、弱ってしまったたんだね。
土を酸性に保つために
ブルーベリーの土を酸性に保つために、今までは下記のようなことをやってきたよ。
①ピートモスを追加する。
土を酸性にするため、植え付けた時から基本ピートモス100%で栽培しているけど、ピートモスも微生物分解されるので、減った分を補うため、ピートモスを追加するよ。
この方法は、過去の経験では、2年ほどしか効果がなかったような気がするな。土の上からピートモスを重ねるだけなので、ブルーベリーが埋まってしまうため追加するにも限度があるしね。
②ブルーベリー専用肥料のみ用いる。
現在も継続して実施しているよ、ブルーベリー専用なのでアルカリ性になるようなものは入ってないだろうし、バランスも考えられており、ブルーベリーの味にも効果があるものと信用して使用しているよ。
③なるべく水道水を使わない。
水道水のPHは中性で、雨は弱酸性なので、水やりはなるべく雨水タンクに溜めたもの使用しているよ。
そして今回効き目があったと実感した方法は下記の④の方法なんだ。
④硫黄華を使用する。
硫黄華はホームセンターには売ってないので、通販で取り寄せたよ。
1株当たり小さじ3杯ぐらいを撒いたんだけど、硫黄華は硫黄そのものの粉末で、大変軽いので風で飛んでかないように、土の上にそっと置くようにしてから、土と混ぜたほうがいいよ。
そしてこの作業の時は、マスクと手袋をして、心配ならゴーグルも装着してやったほうが安全だよ。手につくと温泉の臭いがするからね。
硫黄を撒くと、微生物が硫黄を硫酸にしてくれるため土が酸性になるらしい、そのため酸性になるには2~3か月かかると言われているよ。
硫黄華を使った結果
秋に硫黄華を使用し、次の年の春には、あの元気がなかったハイブッシュにも、勢いのある新芽が出て来たんだ。
明らかに硫黄華が効いているんだね。
そしてこの時に土の酸性度が弱くなっていたことを確信したんだ。
今まで土のphを測定したことはなかったからね。
余談になるけど、phを測るには普通ph計を使用するんだけど、仕事の経験上で言わせてもらうと、簡易なポータブル式ph計は、高価な割に、内部溶液のKCLが結晶化したりして、使用不能になることが多いよ。
だから購入する気にはならないんだ。
どうしても調べたいときはph試験紙を使用しているよ。
現在
今年は硫黄華を撒いてから2回目の春であるが、花付きが良すぎて、この花がすべてが実になってしまうと株が弱るのでは?と、逆に心配になるほどだよ。
実際、一部黄色い葉が見受けられるしね。
黄色くなる原因が肥料不足か、酸性度不足のどちらなのか迷ってしまうけど、とりあえず果実の成長に栄養を取られていると考え、永田農法で使用する住友液肥2号を一度撒いてみたよ。
↑ 少し葉っぱが黄色い 2019.5月上旬
ブルーベリーの葉が黄色くなる原因について
後日、葉が黄色くなる原因をネットで調べてみると、
土がアルカリ性にかたむく
→土の中のマグネシウムが溶けにくくなる
→ブルーベリーがマグネシウムを吸収しにくくなる
→マグネシウムが欠乏し葉が黄色くなる
という理屈があるらしいよ。
それなら、明日また、硫黄華を少し撒いてみようと思う。
たしか前回撒いたのは昨年の秋だったしな。