たまちゃんの裏庭道楽

たまちゃんの裏庭道楽

水耕栽培、果樹栽培、ナチュラルガーデン、DIY

よくあるリチウムイオン電池の充電不能の原因は?

1.充電器を使用するタイプのリチウムイオン電池について

 リチウムイオン電池は、スマホや、ノートパソコン、デジカメ等様々な機器に使用されるようになったが、たま吉の経験上、これらの機器は、使用して2、3年経過すると、電池が充電できなくなるトラブルが発生しやすい。

 パソコンやスマホ等は充電するときにバッテリーを取り外さないので、このようなトラブルは起こりにくいのだが、デジカメ用や電動工具、1.5V単三電池タイプ等の機器で、専用の充電器でバッテリーを充電するタイプについて特にトラブルが多い。

  こういう場合、電池の劣化か充電器の故障を疑い、結局最後まで電池を使い切らずに終わってしまうパターンになりがち。

 

 今回、これらの原因と解決策について確信を得たので、ブログに載せることにしたよ。

 

 2.原因を確信したきっかけ

 昨日、マキタのハンディー掃除機を使おうと、ボタンを押したところ、すぐに停止してしまう状態になった。

 おかしいな、電池は充電したはずなのに?

f:id:tamakich-DIY:20200425173204j:plain

 

 再度充電器にバッテリーを差し込んで、観察していたところ

 充電がうまく行われず、充電不能状態(充電器の緑と赤のランプが点滅)になっていた。

f:id:tamakich-DIY:20200425173451j:plain

          

 まじか、購入してか4年くらい経っているが、充電回数は7回程度しか使用してないにもかかわらず、もう故障してしまったのか?

 

 使用しているリチウムイオンバッテリーの型式は BL1015 

 お値段は、ヨドバシで 6000円以上もする。

 買う気がしない。

 

 この時、あることを思い出した。

 単三電池タイプのリチウムイオン電池で、同様の症状に遭遇した時、実施した解決方法だ。

  それは、接点を磨くことである。

 

3.接点磨き 

 たまたま家にあった金属研磨用の紙やすり 150番手 を用意した。

 この紙やすりで、接点を磨く、というか表面を削るのである。

 これは多少荒い方法であるが手っ取り早い。

 皆さんが真似する場合は、400番手ぐらいの細かい紙やすりの方が接点に傷がつかないのでお勧めだ。

 たま吉は磨くのに時間をかけるのがめんどくさいので、粗目の紙やすりを使用している。したがって当然、多少接点に傷はつく。

   

f:id:tamakich-DIY:20200425173529j:plain

↑ 紙やすり (表)

 

f:id:tamakich-DIY:20200425173549j:plain

↑ 150番(裏)

 

 もっと丁寧に磨くのであれば、紙やすりで削るより、綿棒かウエスに金属研磨粉(ピカール等)をつけて、こする方が傷がつかないので賢明かな。

 また巷には、接点復活剤というスプレーが売っており、それを使うと接点の細かい凹凸に被膜が形成され表面が滑らかになって、電気抵抗が低くなるらしいが、たま吉は使ったことがないが、あまり信用していない。

  

 ではさっそく接点を磨いていこう。

 まずは、リチウムイオン電池本体の接点を磨く。

 このリチウムイオン電池の場合、5本のスリット状になった部分に、真鍮色の接点が少し見える。

 この接点部分に、下の写真のように紙やすりを挟んで、5,6回行ったり来たりして動かすと接点の表面が削れる。

f:id:tamakich-DIY:20200425174125j:plain

 

次に、充電器本体側の接点を磨く。

 磨く前は少し金属表面が黒ずんで、輝きがない状態。

 f:id:tamakich-DIY:20200425174224j:plain

 

 

 掃除機側の電極は、輝きがあり表面がきれいなので、磨かないことにした。

f:id:tamakich-DIY:20200425174443j:plain

 

 磨いた後、早速充電してみる。

 するとどうだろう、何事もなかったかのように故障が直ってしまった。

 

4.何故磨くと治るのか?

 金属の表面は、長時間空気と触れることにより、酸化被膜等の被膜が形成される。

 被膜が形成されると、電気抵抗(接触抵抗)が増加してしまう。

 充電器には、保護機能があり、電池が正常かどうかをチェックするが、電気抵抗が高いと電池の故障と勘違いして、充電を開始しなくなる。

 

 今回の場合おそらく充電器側の接点の酸化被膜が主な原因と思われる。

 なぜなら、電池側の接点は、普段掃除機本体側に差し込まれたままであったため、空気と触れてないから。

 

 皆さんも、故障で買い替える前に一度、接点を磨くことをお勧めします。

 

 後記

 この記事を書いてから2年後、また充電表示ライトが充電を開始してすぐに「赤」と「緑」の交互点滅、つまり「充電不可」の状態になった。

 まず、充電器側の接点を金属磨きクリームで磨いたが、症状が改善しなかったので、次いで充電池側の接点を、金属磨き紙やすりで磨いたところ、充電が可能となった。  

 しかし、充電完了のランプが点灯するまでには至らなかったが、掃除機は十分パワフルに動いたので問題なし。