システムキッチンにはタオル掛けがなく、引出しの取っ手にタオルを掛けていたので下の引出しが使いにくくなっていた。
先日、ついに我慢ができなくなり、引き出しの中のスプーンやフォークを食器棚の引き出しに移し替えることにした。
しかし食器棚には、仕切り板がないので自作することにしたよ。
①設計
デザインは下記のとおりシンプルなものとし、製作方針は次のとおり。
・材料は桧(ひのき)を使用すること。
(虫が付かない、加工がしやすく強度もあり、ホームセンターで買える)
・継ぎ目に隙間ができないようジャストサイズで作ること。
・仕切り板の高さを3段階にすること。(見た目が美しく、継目が目立たない)
・接続は木工ボンドのみとする。(強度的に問題ない※、製作時間短縮。)
※結果的に仕切りが動いてしまう問題が発生したので外側から細クギを打ち込みました。
②材料入手
ホームセンターで購入した9mm厚の桧。
③材料の長さをカット。
隙間なく製作するためには、いきなりジャストサイズにカットしようとしないで、最初は少し長めにカットし、現物合わせで少しづつ削っていくとよい。
全ての材料をジャストサイズに切り出し仮組してみた。
④仕切り板の高さを3段階にカット。
板を縦方向に切るにはテーブルソーがあると便利だが、無い場合は根気よく手ノコでカットしたあと、紙やすりで仕上げるとよい。
この黄金色の治具は、たま吉自慢の米国より直輸入した「INCRA LS POSITIONER STANDARD SYSTEM」で、1/32インチ(0.794mm)ずつ段階的または連続的に精密に位置決めできるフェンスで蟻組接等が簡単にできる。
3段階の高さに切り出し完了。
⑤仕切り板の面取り加工
面取りは、紙やすりで手作業すれば柔らかい表情に仕上がるが、たま吉はルーターで簡単に削ってから、紙やすりで少し丸みを出すことにした。
接着面は面取りしないよう注意、隙間ができてしまうよ。
↑ 赤い部分が刃(高速回転する)
面取り加工終了。
⑥仮組 & 接着作業
仮組したところ仕切り板の一枚が少し短くなってしまったため、薄板を挟んで接着した。久々の木工で治具の調整が少しミスっていたためだ。
⑦完成?
何とか細部まで隙間なく仕上げることができた。
しかし、実際にカラトリーを収納してみると、、、
⑧手直し
重みで底がたわんで仕切りの下に隙間ができ、スプーンなどが挟まって残念なことになっている。
そこで引出しの裏側に補強を入れることにした。
まず引出しの裏側のクリアランスを測定し、どれくらいの厚みの補強材を取り付けできるかを確認してみる。
引出しを外すと中に隠れ棚があったので、この棚に補強材がのっかることでも重量を下支えできるのではないかと考え、ジャストサイズの厚みで補強材を作成してみた。
補強材は木工ボンドで張り付けるだけだが、少し強度を出すために少しバリを作って、底板のほぞの隙間に引っかかるように加工し、接着してみた。
さらに補強材は滑り易くするため、紙やすりで滑らかに仕上げた。
隙間は無くなり、引き具合も問題く満足な仕上がりです。
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