イチジク栽培③ 収穫のタイミング、イチジクジャム、保存方法、鳥対策
イチジクの収穫
7月後半頃から、イチジクのロンドボルドーが収穫時期に入った。
今年も永田農法イチジクは暑さにもめげずにたくさんの実をつけている。
一般的に鉢植え栽培は、夏の高温により土が蒸れやすく管理が難しいが、永田農法の場合は、鹿沼土しか入っていないため、水はけがよく蒸れにくい。
また有機物がないために、根の腐敗が起こりにくく、夏場も生育環境が良好だ。
↑ ロンドボルドー 2019.7.29 (永田農法鉢植え栽培にて)
食べごろになった果実から順次収穫し、この1鉢だけで50個程収穫したけど、まだこれから熟してくる果実も残っているので、最終的には70個程は収穫できそうだ。
収穫時期の見極め
イチジクの果実は食べごろになると1~2日で急に大きくなって、色が変わってくるのでわかりやすいが、すぐに完熟して落果したりするのでタイミングの見極めが大切だ。
またイチジクは、メロンのように早めに収穫しても、冷蔵庫の中で甘みが増していくようなことは無いので、自分の味の好みに合わせて収穫しよう。
味の見極め方は、色が変わった果実を手で触ってみるとわかるよ。
まだ張りが残っている場合は、甘さは控えめだけど、みずみずしくさわやかな味が楽しめるので、ケーキ等にのっけて食べるのには、ちょうどいい感じかな。
そして2~3日も経過すると、すぐに熟してきて、水分が蒸発し、果実にしわができるくらい「もちっ」と弾力のない状態になってきて、甘さが濃厚になってくる。この状態になると、もう果物と言うよりお菓子のように甘くなるよ。
ちなみに冷蔵庫での保管は10日間ぐらいまでが限界だよ。
先日、台風が来て大雨が降ったので、完熟前の果実が傷んでしまった。
これからは、大雨が来る前に、早めに収穫するか濡れないようにしたほうが良さそうだな。
↑バナーネ
甘いイチジク・ロンドボルドー
スーパーで売っている一般的なイチジクは「桝井ドーフィン」という品種で、果実は大きめだけどそんなに甘くないので、たま吉はイチジクを買ってまで食べたいと思ったことはなかったけど、ロンドボルドーのような甘いイチジクを食べて、イチジクの本当のすばらしさを知ったよ。
ロンドボルドーは、果実が少し小さめだが、皮が薄く、甘さが半端ないので、果実がまるでジャムのかたまりのような状態になり、皮付きのまま食べることができるぞ。
イチジクの木は、正に高級な洋菓子が実る魔法の果樹といったところだね。
こんなにおいしいイチジクが市場に出回らないのは何故かな?
おそらく、果実が柔らかく、皮も薄いので、傷がつきやすく保存や輸送が難しいのからかな。
また甘くなるほど果実がシワシワになっていくので見た目も悪くなるといったことも関係しているのかもしれないな。
↑ 左 ロンドボルドー 右 バナーネ (この品種も甘い、酸味がなくお菓子っぽい甘さ)
ちなみに、たま吉が購入し植えたロンドボルドーの苗 は ↓こんな小さい苗だったけど、
イチジク 苗 【ロンドボルドー】 1年生 挿し木 ポット苗 無花果 苗 果樹 果樹苗
イチジクはすぐに大きくなるので、苗なんて一番小さいので十分。
もし品種にこだわらないのであれば、近所のイチジクを育てている方から、剪定した枝先をもらえれば、簡単に挿し木で増やせるよ。
イチジク100%ジャム
食パンをトーストしてバターを塗ったあとに、このロンドボルドーをそのままのせて、皮ごと押しつぶすとべたっと広がり、優しい甘さの栄養満点ジャムといった食感で、極上の美味さだよ。
イチジクかき氷
夏になると毎日のようにかき氷を食べたくなる。
おもちゃのようなかき氷メイカーでガリガリすると、一瞬でかき氷ができるので、イチジクをトッピングして、練乳と「レモンの酢(濃縮タイプ)」をシロップ代わりにかけてみた。
なかなか贅沢な見栄えだな。
↑ かき氷にレモンの酢、バナーネ、練乳をトッピング
この「レモンの酢」はレモンを発酵させたお酢なのに、全然お酢っぽい臭いがせず、味がめちゃくちゃいい。クエン酸やビタミンCも入っており、10倍ぐらいに薄めて、真夏の運動中でも、これだけ飲んでいれば熱中症にもならないし、筋肉疲労もたまりにくく、塩分の取り過ぎも防げて、超お勧めだよ。
まとめ買いすれば、約600円/本なので、果物酢としては安い方だと思う。
今度のかき氷は、うちで収穫したブラックベリーで作ったジャムをかけてみた。
ブラックベリーの酸味と色合いが、かき氷にマッチしていて、テニスの疲れも吹っ飛ぶうまさだ。
イチジクジャム(長期保存用)
大量のイチジクを冷蔵庫に保管していたけど、消費が間に合わないので、長期保存できるようジャムにしてみたよ。
イチジクそのものが甘いので、砂糖の代わりにみりんを入れて煮てみる。
途中で味見をすると優しい甘さでかなりうまい。そして少し焼きナスビのような香りもある。
さらに煮詰めていくと何故か甘さをあまり感じなくなったので、仕方なく砂糖を少しずつ混ぜていった。
すると何故か、さっきとは全く違ったあんこっぽい味になってきた。
たま吉的には最初の方がイチジクらしい味で好きだったんだけど、まあ不味いわけでは無い。
最後に、レモンの代わりにいつも飲んでいるポッカレモンの酢を混ぜて出来上がり。
イチジクの冷凍保存
どうしても余ってしまったイチジクは冷凍保存するといいよ。
イチジクは冷凍してもバナナのようにカチカチにならないので、意外とサクサク食べられるよ。
保存方法として冷凍は正解かもしれません。
イチジクを食べる虫や鳥
この甘いイチジクには、小さな蟻がすぐにたかりに来るので、もぎ取ったときに息で蟻を吹き飛ばしているが、今年は野鳥のメジロまでやってきて果実をつつきにくるので、収穫の終わったブルーベリーに被せてあった防鳥ネットを取り外して、イチジクに被せてみた。
↑ ロンドボルドー (ネットの内側より撮影) 2019.8.4
さっそくメジロがやってきて防鳥ネットの隙間からあっさり侵入してきたが、捕まえるふりをしておどかしてやったら、網の中で暴れて必死で逃げて行ったよ。
その後、警戒心の強いメジロは来ていないな。
その他にはカミキリムシが時々イチジクにやって来る。
カミキリムシは木の汁を吸うぐらいなので特に気にする必要はないだろうと思っていたけど、調べてみるとこいつが結構やばい奴で、イチジクの根本に卵を産み付け、その幼虫が孵化するとイチジクの幹の中に入って食い荒らすらしいぞ。
今後は根元に卵が産み付けられてないか見逃さないようにしなくちゃな。