ドラム式乾燥機の修理(回っているのに乾かない?)
梅雨がなかなか終わらないので、洗濯物を乾かすタイミングがなかなかない。
それなのに乾燥機(三菱DR-D40Q)は壊れている。
スタートボタンを押したら動くし中も暖かくなるのだけれど、何分回しても乾かないのである。
この乾燥機、10年前に買ったものでそろそろ買い替え時期なのかもしれないが、あまり出番がないので、ほったらかしにしていたのだが、とうとう本気で購入を検討せざるを得なくなった。
しかし買い替える前に、ひょっとしたら簡単に直る故障かもしれないので、とりあえず調べてみることにしたよ。
1、故障原因の調査
コンセントとドレンホースを外し、洗濯機の上に設置してある乾燥機の下側のねじ4本を外してからエイヤと乾燥機を床に下した。
まず向かって右側にある小さなふたを開けてみる。
このふたには、「サービスマン以外の方は絶対に外さないでください」と書いてあり、開けるのに少々抵抗があったが、すでに壊れているので問題なかろうと開けてみると、心配するほどのことはなく、中身は下記の写真のとおりで、乾燥ドラムを回すモーターとベルトがあるだけ。
要するに運転中にここを開けるとベルトに指が巻き込まれたりして危険なので開けるなという意味である。
手でベルトを回してみると、軽くドラムが回るのでここは問題なさそう。
今度は後ろふたを外してみた。
↑自転車の車輪の様に見えるのがファン
するとファンのゴムベルトが切れていることが判明。
なるほどファンが動かないのでドラム内の空気が入れ替わらず湿気が溜まったままになり乾かなかったのかと、ここで納得した。
ゴムベルトを触ってみると、ゴムにしては少し硬い、つまり劣化し硬化しているのである。
これなら買い替えなくても、ゴムベルトを交換するだけで簡単に修理できそうだ。
しかしこんな特殊なベルト、手に入るのかな?
ネットで検索したところ、あるじゃないか!
そして同様な症状でトラブってる人も多いようだ。
つまりこのゴムベルト(丸ベルトというらしい)は消耗品で、おそらく巷にある別メーカーのドラム式乾燥機も同様の仕組みで、例外なく10年くらいで必ずベルトが切れ乾燥機が使えなくなり、困っている消費者がたくさんいるってことがわかってきた。
早速ベルトは購入することにして、乾燥機はいったん元に戻することにしたよ。
ところが!乾燥機を持ち上げようとすると、取っ手の位置がなんか変だ。
片方が上の方についているのに、もう片方は下の方についているので持ち上げようとすると斜めになってしまうのだ。
しかたなく、斜めのまま持ち上げて台に乗せようとしたが、パワー不足で台まで届かない。
これは一人では無理かもしれないと思ったが、たまたま階段状の踏み台があったので3段目まで登って、半ば曲芸のような状態で、なんとか台の上に載せられたのであった。
2.ベルト交換
届いたベルトは下記のようなものだ。
価格は1000円ぐらいなので、これで直れば安いものだ。
三菱 衣類乾燥機修理用丸ベルト DR-D40C1-H DR-D40L DR-D40Q DR-D40J-1H DR-D50M 互換品 シリコングリス・説明書付
今度は、乾燥機を床に下ろさずに下記の写真のように合板を乾燥機の台と乾燥機底面の間に差し込んでから、方向転換させて後ろふたを開けることにしたよ。
ベルトの交換は超簡単。
まず下の写真の部分にまずシリコングリスを塗っておく。
何故かこの部分に、布が貼ってあり、ベルトがこすれるように設計されているのだ。
ここで注意することは普通のグリスを塗ってしまうとゴムが劣化するので、その場合何も塗らない方がましだと思うよ。
ゴムベルトの取り付けは、ファンを後ろから押さえてある金物の板の上下のネジを外して、ベルトをくぐらし、モーターのプーリー(駒の部分)にベルトをひっかけて、プーリーをくるりと回せば完了。
試運転してみると問題なく直りました。