プッシュ式水栓漏水の状況
たま吉のユニットバスの水栓はコックをひねるタイプでもレバーを倒すタイプでもなく、押すだけで水が出てくるプッシュ水栓(LIXIL BF-R741TL-D-PU)で、最近はこのタイプも普及しているようだ。
しかし、このプッシュ式を選んだことを今では後悔している。
今回5年ぶりに2回目の漏水が発生したんだ。
前回発生した場所と同じで、あまり使用してないシャワーじゃない方の水栓からポタポタと、不思議なことに前回同様、お風呂掃除をした日に漏水が始まった。
プッシュ式水栓の漏水原因の推測
今回は2回目なので漏水原因は把握済みだ。
ワンタッチ流調バルブの何らかのゴム部品(オーリング等)が劣化して、シール性能が落ちてきていると思われる。
ワンタッチ流調バルブのオーリングのみを交換すれば、まだ使えるかな?と思ったこともあったが、見た目ではどの部分が劣化しているかよく分からなかった。
それに、このワンタッチ流調バルブを取り外すは結構大変で、取り出すときに必ずバルブ本体が前後に分割されてしまい、奥側のストレーナー部分だけが残ってしまうのだ。
したがって、LIXIL,INAX ワンタッチ流調バルブ,ユニットバス埋込み式他水栓用(BF-HG856T系他,プッシュ操作式水栓用)A-5353-10 については消耗品と割り切って、購入する方が無難だ。
たま吉の場合は、今回修理しても5年後にはまた漏れると思ったのと、部品が廃盤になるおそれもあるので、2個購入することにした。
↑ 購入したワンタッチ流調バルブ(黒い部分が奥のストレーナー、白い部分がボタン)
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プッシュ水栓の 補修手順
①止水
水栓の下側の蓋を開けると、水とお湯のバルブが見える、バルブは指で回すには少し力がいるので、プライヤーでつかんで閉める、閉めたとたんツマミが外れて、壊れたと思って一瞬ビックリするが、閉めるとツマミが取れる仕組みになっていて、そのツマミの裏面を使って、ストレーナーが外せるようになっているんだ。
↑ 止水バルブ(赤が温水)
②下側の水栓カバーの取外し
蛇口の先端のストレーナーと内側のロックナットをプライヤー等で取り外す。
またカバーを止めているネジも全て取り外す。
カバーの両サイドに怪しい小さいフタがあるので、ドライバーでこじ開けると、案の定、ネジが現れるので取り外す。
ネジを全部取り外すと、あとはカバーは爪で引っ掛かっているだけなので、マイナスドライバー等で少しづつカバーを壊さないようにこじ開けていく。
③ダイヤル・ボタンの取り外し
カバーが外れると、プッシュボタンのプラスチックパーツ⑧を固定している六角穴ボルト(パーツ番号⑦)が下から見えるので六角レンチで外す。
六角レンチは、普通のレンチ(4mm)だと狭くて入らないので、短くカットしたものを使用した。ちなみにレンチはディスクグラインダーでカットしたよ。
↑ 六角穴ボルト
↑ 短いレンチ 4mm
水量ダイヤル(パーツ番号⑤の左端)をゼロの位置にしておいて、プッシュボタン(⑤左から2番目)と水量ダイヤル(⑤左から1番目)を、引っ張って取り外す、内側のプラスチックパーツ類(⑤右側の2つ,⑥,⑧)も、水量ダイヤルとの位置関係を覚えておいて、そのままの状態で引っ張って取り外す。
④ワンタッチ流調バルブの取り外し
まずワンタッチ流調バルブを押さえている金属製固定ナット⑧を取り外す。
固定ナットは少し固いので、水を拭き取り、潤滑油を噴いておいて、ウォータープライヤーでつかんで取り外す。
固定ナットを取り外した後、ワンタッチ流調バルブ(パーツ番号⑩)の頭をグラグラとゆすり、引っ張ると、ワンタッチ流調バルブの白い部分のみが外れる。
↑ 左 新品 、右 取り外したワンタッチ流調バルブの白い部分
残ったのがワンタッチ流調バルブのストレーナー部分だ。
↑ ワンタッチ流調バルブのストレーナー部分
このストレーナー部分を無傷で取り外すのは結構難しい、前回はメッシュ部分にねじを2本もみ込んで、2本のネジをペンチでつかんで回しながら、引っ張って取り外したが、今回は六角レンチで、ストレーナーの裏側にひっかけてペンチで引っ張った。
前回取り付けるときにシリコングリスを塗りつけていたので、前回よりは取り外し易かったよ。
⑤掃除、組付け
組付け前に一応、中を掃除しておく。
止水バルブを開けて水を流す。
お風呂用洗剤で中を洗ったら、また水を流す。( 酸性洗剤は、金属の表面を溶かすので使用しないこと。)
↑掃除前
↑掃除後ワンタッチ流調バルブのオーリング部にシリコングリスを塗りつける。おそらくプロはグリスは使わないと思う、シリコングリスはプラスチックやゴムを侵さないので、次回外しやすくするために、なんとなくつけておきたかっただけである。
⑥ 組み付け
組み付けは、分解した時と逆の順番で組付けていくだけだ。
組み付け完了後、止水バルブを開けて、試しに使ってみたが、バッチリ漏れは止まったよ。